企業のセキュリティ対策5選|必要性と実践のポイントも解説

ネットワークセキュリティ

電話機としてビジネスフォンの導入を考えている方の中には、価格相場がわかりにくくてお困りの方も中小企業の経営者・情報システム担当者のなかには、「企業に必要なセキュリティ対策の具体例を知りたい」という方も多いでしょう。

サイバー攻撃や情報漏えいによる被害を防ぎたい一方で、コストや人手の制約がある中で、本当に必要な対策をしっかりと把握したいと思うのは当然です。

今回は、セキュリティ対策の必要性とは何か、自社が行うべき対策、セキュリティ対策を行う際のポイントなどをわかりやすく解説します。

 企業におけるセキュリティ対策の必要性

企業において、セキュリティ対策を行うことは複数のトラブルを防ぐためにとても重要です。

セキュリティ対策を行わないと、ウイルス感染によってITシステムが停止したり、情報漏えいが起こったりする可能性があります。

こうした事態が起こると、復旧費用や損害賠償などで多額のコストが発生しかねません。
実際に、ウイルス感染で業務が停止し、数千万円規模の損失を被った企業も存在します。

また、情報漏えいが起こり、サービスの提供ができない事態になると、企業は社会的な信頼を失います。
取引停止や株価の暴落につながることから、最悪の場合、事業の継続ができなくなる可能性もゼロではありません。

そのため、事前にしっかりとセキュリティ対策を行い、リスクを減らすことが企業に求められます。

企業が行うべきセキュリティ対策

ここでは、企業が行うべきセキュリティ対策として、以下の5つをご紹介します。

  • セキュリティポリシーの徹底
  • 最新のウイルス対策ソフト・セキュリティシステムの導入
  • OSやソフトウェアの定期的な更新
  • ID・パスワードの厳重な管理
  • アクセス権限の適正化

セキュリティポリシーの徹底

企業のセキュリティ対策を行うにあたり、基盤となるのが、社員一人ひとりの情報リテラシーを高めることです。
リテラシーを高める方法として、セキュリティポリシーを定め、社内でルールを明確に共有することが挙げられます。

定期的な研修や訓練を実施し、フィッシングメールの見分け方や情報管理の基本ルールを共有することが大切です。
その結果、ヒューマンエラーや不注意による情報漏えいなどを防げるようになるでしょう。

最新のウイルス対策ソフト・セキュリティシステムの導入

企業におけるセキュリティ対策の第一歩は、ウイルス対策ソフトや不正アクセス防止システムの導入を行うことです。
例えば、マルウェアなどの攻撃は日々進化しており、従来の防御では不十分な場合があります。

最新のセキュリティシステムの導入は、未知のウイルスや標的型攻撃を早期に検知・遮断でき、情報漏えいやシステム停止といった重大な被害を未然に防止できます。
特に、外部とのデータ送受信が多い企業では、ネットワーク監視や侵入検知システム(IDS/IPS)の活用も欠かせません。

IDS/IPSとは?それぞれの特徴や仕組みなどを解説

OSやソフトウェアの定期的な更新

OSや業務で使用するソフトウェアを最新の状態に保つことは、企業のセキュリティ強化に直結します。
更新をせずに古いバージョンを使い続けると、システム上の脆弱性がある部分を攻撃される可能性があるため危険です。

定期的なアップデートやパッチ適用は、脆弱性をカバーする基本的かつ効果的な防御策の一つだと考えられます。
また、ソフトウェア資産を管理し、利用していないアプリケーションを削除することも重要です。

「IT部門に任せきりにしない」という意識を持ち、社員全体でアップデートを徹底することがリスク低減につながります。

 ID・パスワードの厳重な管理

IDやパスワードの管理不備は、企業にとって大きな脆弱ポイントになります。
例えば、使用する文字数が少ない、自身の誕生日や氏名、電話番号をそのまま使用しているなどのパスワードは推察されやすく、不正アクセスや内部不正のリスクを高めることになります。

異なるサービスで同一のパスワードを使いまわしている場合も、万が一漏洩した場合に被害が甚大化する恐れがあり危険です。

そのため、数字、記号、アルファベットの大文字・小文字を組み合わせ、10文字程度の複雑なパスワードを設定する、定期的にパスワードを変更する、同一のパスワードを使いまわさないようにするなどの対策を行い、管理を徹底することが求められます。

アクセス権限の適正化

ホームページへのアクセス数が多いと、その分情報漏えいやシステム書き換えなどのリスクが高まります。
そのため、社員の業務内容に応じてアクセス権限を最小限に設定する「最小権限の原則」を徹底することも重要です。

アクセスを最小限にすることで、内部不正や情報漏えいのリスクを減らすだけでなく、万一の被害が発生した場合に被害範囲を限定できます。

企業がセキュリティ対策を行う際のポイント

ここからは、企業がセキュリティ対策を行う際のポイントとして、以下の5つをご紹介します。

  • あらかじめ業務フローを整理しておく
  • 定期的に対策方針を見直す
  • セキュリティ担当者を明確にする
  • 複数のセキュリティ対策を組み合わせる
  • 万が一に備えてバックアップデータを作成しておく

あらかじめ業務フローを整理しておく

業務ごとに必要なアクセス権限や情報の流れを整理しておくと、リスクを可視化できます。

権限が過剰であったり、セキュリティ対策が不十分だったりする箇所を把握しやすくなり、情報漏えいやウイルス感染のリスクを減らせます。

そのような状況になると会社の信頼を落としかねないため、定期的にチェックをすることが望ましいでしょう。

なお、プロセスの整理によって余計な業務を省略できる可能性もあり、ヒューマンエラーや不正ログインなどの防止にもつながります。

定期的に対策方針を見直す 

セキュリティ脅威は日々変化し続けています。
そのため、セキュリティ対策は一度策定して終わりにするのではなく、定期的に効果を検証し、改善を続けなければなりません。

まずはセキュリティ対策が不十分な箇所はないか、マニュアルがわかりにくく従業員に浸透していないものはないかなどをチェックしてみましょう。
そのうえで、必要に応じて改善し、再度共有することが大切です。

また、古いシステムやサポートが終了したツールは脆弱性の原因となるため、随時更新が必要です。
定期的にサービスを確認し、サポートが終了しているOSやシステムがあれば、入れ替えや活用方法の見直しを検討しましょう。
継続的な検証と改善を繰り返すことで、対策の精度が高まり、安心して業務を行える環境が整います。

セキュリティ担当者を明確にする

セキュリティ対策を行うにあたり、担当者となる「CISO(最高情報セキュリティ責任者)」を決めておくことが大切です。
責任者を定めることで、対応方針の決定やトラブル発生時の対応がスムーズになります。

また、管理している情報の不備や業務に活用しているシステムの不具合の早期発見にもつながるでしょう。

一方で、専門知識や人的リソースが不足している場合は、外部業者へのアウトソーシングも一つの方法です。

複数のセキュリティ対策を組み合わせる

近年のサイバー攻撃は複雑化しているため、1つの対策で防ぎきれない可能性もあります。
そこで、箇所ごとの対策方法を増やす「多重防御」を行うと、よりリスクを減らすことができるのでおすすめです。

例えば、「入口対策」としてファイアウォールを設置、「内部対策」でログ管理システムを導入、「出口対策」としてWAFを配置するといった対策を行えば、攻撃を防ぎやすくなります。

 万が一に備えてバックアップデータを作成しておく

セキュリティ対策を万全にしていたとしても、ウイルスやサイバー攻撃を確実に防げるとは限りません。
そのため、万が一に備えてバックアップデータの作成をしておくのが有効です。
バックアップデータは、社内の外部ストレージやクラウドストレージに保管しておくと良いでしょう。

ランサムウェアなどでデータが暗号化された場合でも、バックアップがあれば早期に復旧できます。
バックアップしたデータは、復旧テストを行い実際に使えるかどうかを確認しておきましょう。

まとめ

セキュリティ対策はウイルス対策や情報漏えいなどのトラブルを未然に防ぎ、企業が円滑に事業を進めるために欠かせないものです。
この記事では、企業が行う対策として、セキュリティポリシーの徹底、最新のウイルス対策ソフト・セキュリティシステムの導入、OSやソフトウェアの定期的な更新、ID・パスワードの厳重な管理、アクセス権限の適正化について解説しました。

このように、ネットワークセキュリティには包括的な対策が必要ですが、自分たちで対応できるのか不安な場合もあるでしょう。
ファーストでは、あらゆる種類のウィルスからパソコンやネットワークを守る商品を取り揃えています。

また、導入したら終わりではなく、定期的な訪問・導入支援も行い、安心して利用できる環境を整えています。
興味のある方は、ぜひファーストまでお気軽にご相談ください。

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