
複合機・コピー機 2025.09.15
コピー機の仕組み・原理についてわかりやすく解説!
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複合機・コピー機
コピー機を利用していると、印刷物に「縦線が入る」「横線が入る」「変な線が入る」「カラー 線が入る」などのトラブルが起こることがあります。
なかでも多いのが、黒い線が入ってしまうケースです。
線が入ったままでは仕事に支障が出るため、できるだけ早く直したいと感じる方も多いでしょう。
実はこのトラブルは業者に連絡しなくても、自分で直せる可能性もあるのです。
今回は自分でできる対処法についてわかりやすくご紹介します。
また、自分で直せない状況もあるため、どのようなときに業者へ連絡するべきかも説明します。ぜひ参考にしてください。
目次
ここではコピー機の印刷物に線が入ってしまう原因と対処法として、以下の3つを紹介します。
まずは、複合機の汚れが原因かどうかを確かめましょう。
長年コピー機・複合機を使用していると、原稿台や自動原稿送り装置が汚れることがあります。
それが原因で印刷物に黒い線が現れるケースも少なくありません。
汚れている箇所は以下のようなところです。
読み取りガラスや原稿台を清掃することで、線が消えることもあります。
また、インクやトナーの自動クリーニングや手動クリーニング、本体ローラーの清掃もおすすめです。
なお、汚れ以外の原因として、結露によって線が入ることもあります。
結露は温度差によって発生するため、寒暖差がなくなるまでしばらく待つと改善する可能性があります。
コピー機の印刷物に黒い線が入る主な原因として、ドラムカートリッジ(感光体)の劣化もあげられます。
ドラムカートリッジには熱処理による転写の役目があり、そこに傷や汚れがあるとそれが転写されてしまうためです。
そもそもドラムカートリッジは使い続けると劣化する消耗品であるため、トナーカートリッジと同じように定期的な交換が必要になります。
長らく交換をしていないならば、ドラムカートリッジの劣化を疑ってみるとよいでしょう。
清掃やカートリッジ交換を試しても改善しない場合は、複合機自体の故障が疑われます。
その場合はプロの手を借りるのが一番です。
まずは修理が可能か確かめるために、業者に連絡してみましょう。
ここからは、コピーの印刷物に線が入る際の具体的な対処法として、以下の3つを紹介します。
なお、清掃については各箇所のやり方を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
コピー機の印刷物に黒い線が入ったら、まずは本体の清掃を行ってみてください。
汚れの付着が原因であることも多く、清掃によって改善するケースがあります。
清掃の際は軽く湿ったやわらかい布または専用のクロスを使い、傷がつかないよう丁寧に行うことが大切です。
また、自動で内部を清掃できるクリーニング機能が搭載されているコピー機もあるため、搭載されている場合はぜひ利用しましょう。
なお、清掃はトラブル予防の役割もあるため、特に不具合がない場合でも定期的に行うことをおすすめします。
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本体の外部を掃除したあとは、読み取りガラスの清掃も行いましょう。
コピー機の原稿を押さえるカバーの上に、読み取りガラスがあります。
読み取りガラス上に汚れがあると黒い線が印刷物に直接反映されてしまうので注意が必要です。
ここを清掃する場合はやわらかい布に水か中性洗剤を含ませ、硬く絞って拭き取ります。
具体的に清掃する手順は以下のとおりです。
原稿クッションの開け方については、複合機の案内や取扱説明書に従うようにしましょう。
また、複合機にクリーニング機能がついているものであれば、積極的に利用するのがおすすめです。
原稿を置くガラスと原稿を押さえるカバー内部のクッションが汚れている可能性もあります。
そのため、やわらかい布に水か中性洗剤を含ませ、硬く絞ってから原稿台の汚れを拭き取りましょう。
黒い線が入った原稿を原稿台の中央に置き、黒い線の延長線にある汚れを探して清掃すると、ピンポイントで汚れを拭けるのでおすすめです。
拭くときはガラスの表面だけでなく、対向になっている面の汚れも拭き取りましょう。
ガラスを強く押しすぎると傷つく恐れがあるので注意してください。
丁寧に拭き取ることが大切です。
なお、清掃する際は感電防止のために電源を切っておきます。
拭き終わったら、最後に水分をよく拭き取ることも忘れずに行いましょう。
スキャナーには、フラットベッドスキャナーとADFのスキャナーの2つがあります。
まずは、使用中のコピー機がどちらなのかを確認しましょう。
フラッドベッドスキャナーは原稿をガラスの上に置いて読み込むタイプであるため、原稿台の汚れを拭き取ることで改善するケースがよくあります。
一方で、ADFのスキャナーは原稿を自動で送る構造になっているため、ADFの裏側にある読み取りガラスを清掃する必要があります。
紙を送るローラーの汚れが原因のケースもあります。
そのため、ローラーをやわらかい布に水か中性洗剤を含ませて硬く絞ったもので汚れを拭き取りましょう。
ただし、機械内部の部品に触れる必要があるため、事前に清掃しても問題ないかどうか、保守業者に確認するのが安心です。
ドラムカートリッジが原因の場合は、カートリッジの交換が有効ですが、実は機械内部の簡単な清掃で解決することもあります。
清掃方法には自動クリーニングと手動クリーニングの2つがあります。
自動クリーニングは機械がクリーニングしてくれる方法であり、多くのコピー機についている機能です。
やり方には、パソコンを使ってプリンタードライバーから指示を出す方法と、コピー機の操作パネルから指示を出す方法があります。
手動クリーニングは、コピー機の内部にあるドラムカートリッジを直接清掃する方法を指します。
この方法は、機種やドラムカートリッジの種類によってやり方が異なるため、ホームページなどで確認してから行いましょう。
なお、ドラムカートリッジの清掃がユーザーでは対応できない機種もあります。
保守契約のある業者に確認してから作業するのがおすすめです。
清掃しても線が残る場合は、心臓部に汚れがついているかパーツが劣化している可能性もあるため、業者に連絡して解決してもらいましょう。
前述したとおりに清掃しても改善しない場合は、業者にサポートを依頼するのがおすすめです。
また、清掃でも除去しにくい線の例として、印刷の際に白い線が現れることが挙げられます。
そのため、業者に依頼をする際は、線の入った印刷物を見せられるようにしておくとスムーズに対応してもらえるでしょう。
さらに、原稿送りでのコピーなのか、原稿台ガラスでのコピーなのか、プリントアウトなのか、FAXなのかなど、どの状況で線が出るかも伝えられるようにしておくと安心です。
もしも自分で清掃した場合は、どのような清掃をしたのかも伝えるようにしましょう。
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黒い線は紹介した清掃などで解決できることがほとんどですが、その後も同じトラブルが発生する場合はコピー機自体の劣化の可能性があります。
特に、黒ではなく白い線が入る場合は内部の劣化が進んでいる可能性が高いでしょう。
コピー機は精密機器であり、使用年数が5年を超えると、内部の部品に劣化が出やすくなります。
内部部品の劣化の場合はパーツ交換が必要です。
しかし、機種によっては部品の生産が終了しており、部品交換ができないケースもあります。
もしも使用しているコピー機が5年以上前のモデルなら、買い替えも検討したほうが良いでしょう。
コピー機の印刷物に黒い線が出た場合は、適切な対処をすることで改善する可能性があります。
まずは本体やガラス面、ローラーなどを確認し、汚れがある場合はやさしく清掃しましょう。
機種によっては自分で清掃できない箇所や、手順に注意が必要な部分もあるため、慎重に行うことが大切です。
清掃しても直らない場合は故障や本体の劣化が考えられるため、業者に連絡すると安心です。
また、5年を経過したコピー機は買い替えを検討したほうが良いケースもあります。
ファーストでは多種多様な複合機を豊富に取り扱っています。
買い替えに向けたご相談も承りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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