ネットワークセキュリティ 2025.11.15
企業のセキュリティ対策5選|必要性と実践のポイントも解説
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ネットワークセキュリティ
ネットワークカメラにはセキュリティ対策が欠かせません。
しっかりとしたセキュリティ対策を実施しておかないと、アカウントを乗っ取られる、ネットワークカメラを経由してパソコン上の個人情報を盗まれるなどの可能性があります。
この記事では、ネットワークカメラに適したセキュリティ対策を11種類ご紹介しています。
自宅や自社にネットワークカメラを設置している方や導入を検討している方は参考にしてください。
目次

ネットワークカメラを利用する際にセキュリティ対策をしないと、不正アクセスなどのリスクが高まります。
セキュリティに対して無防備だと、予想していなかった被害に直面する恐れがあるでしょう。
以下でセキュリティ対策が必要な理由を説明していきます。
ネットワークカメラは映像撮影や録画を行う際にインターネットを介するため、不正アクセスを受けるリスクが伴います。
不正アクセスされると、アカウント管理者の乗っ取りやなりすましが発生し、情報漏洩やデータの改ざんといった被害が起こることもあります。
深刻なケースでは、事業停止に追い込まれ、多額の損害賠償を払わなければいけません。
ネットワークカメラを利用する際は、マルウェア感染のリスクもつきものです。
マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称で、感染するとパソコン内のデータが消されたり、改ざんされたりする可能性があります。
加えて、クレジットカードのパスワードといった個人情報の流出、パソコンから攻撃対象のサーバーに向けて、不正アクセスや迷惑メールの配信などが起きる可能性があります。
また、被害が表面化しなくても安心とは限りません。
マルウェア感染によりネットワークカメラのパフォーマンスが低下し、業務の効率が下がってしまう場合もあるため、注意が必要です。
パソコンのウイルスについて以下の記事で詳しく紹介しています。
パソコンウイルスの種類とは?それぞれの特徴や被害事例について解説 | 株式会社ファースト - ビジネスの成功は最適なオフィスから
ネットワークカメラに講じるべきセキュリティ対策は以下の11種類です。
順番に解説していくので、取り組みやすい対策から実施していきましょう。
ネットワークカメラ導入後は、デフォルトのパスワードが設定されているため、なるべく早くパスワードを変更することが大切です。
デフォルトのパスワードは第三者に推測されやすいため、早めに変更しましょう。
また、パスワードのセキュリティを強化するには、以下の条件を満たせるように組み合わせましょう。
推測されにくいパスワードを選ぶのは不正アクセスを防ぐ対策の基本ですが、定期的に更新することも重要です。
IPアドレスは住所と喩えられますが、ポート番号はその住所の建物の部屋番号と喩えられます。
つまり、インターネットを介してネットワークカメラに接続する場合は、ポート番号を開放しておかなければいけません。
しかし、初期設定では「80」など一般的な番号が使われており、狙われやすい状態となっています。
定期的にポート番号を変更し、セキュリティの強化を図りましょう。
ファームウェアはネットワークカメラを制御するためのソフトウェアです。
ファームウェアが古いとセキュリティに脆弱性が残るため、最新状態を保つことが重要です。
購入元のホームページで更新情報を確認し、定期的にアップデートしましょう。
ファームウェアを定期的に更新すればセキュリティの脆弱性を修正し、新しいウイルスや不正アクセスの手法に対する保護機能が使えます。
また、長期間使用しているとファームウェアのサポートが終了することもあるでしょう。
サポートが終了して更新されなくなったネットワークカメラは、セキュリティが脆弱になるため危険です。買い替えを検討しましょう。
ネットワークカメラのリモート監視ではDDNS(ダイナミックDNS)の活用がおすすめです。
DDNSを利用すると、固定IPアドレスを持っていなくても、インターネット経由でカメラにアクセスが可能です。
第三者にIPアドレスを知られてしまうと不正アクセスの危険性が高まりますが、レコーダーの設定画面から信用できるDDNSサービスを登録し、アクセス経路を保護すれば危険が軽減されます。
NTP(Network Time Protocol)は、正確な時刻を管理する技術です。
ネットワークカメラの映像が証拠として使えるようにするには、記録される時間の正確性が欠かせません。
そのため、ネットワークカメラの時刻を定期的に確認し、常に正確な時刻が記録されるように管理しましょう。
万が一の際に録画した映像が証拠として使えなくならないように、チェックするタイミングを決めておくのが重要です。
https接続(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、WebブラウザとWebサイト間でデータを暗号化し、安全に送信する仕組みです。
https接続はWebページの改ざんや情報の流出の防止として世界中で使われている技術です。
ネットワークカメラの接続方法をすべてhttps接続にすれば、通信の際に情報を盗まれたとしても暗号化されているため、解読できません。
ネットワークカメラのhttps化は設定ページから簡単に変更できるケースが多いため、取扱説明書やメーカーの担当に確認しましょう。
ネットワークカメラの利用目的によっては、必ずしも外部のネットワークやインターネットと接続する必要はありません。
その場合、システムをローカルネットワークのみに限定し、外部アクセスを遮断する設定も強力なセキュリティ対策といえます。
外部からのアクセスが必要な場合でも、 VPN(仮想プライベートネットワーク)を活用すれば安全性が向上します。
VPNとは、通信時に正規利用者だと確認する認証を行う、侵入された場合に備えて通信内容を暗号化するなど、通信の安全性を高めるネットワークです。
インターネット上に自分専用の安全な通路を作ることで、安全な情報のやり取りができるようになります。
ネットワークカメラの管理者アカウントにアクセスできる人数を、必要最低限に制限することもリスク軽減につながります。
アクセス数が多いと、不正アクセスやウイルス拡散、情報漏洩などの可能性が高くなるためです。
また、視聴専用のユーザーも必要以上に増やさないようにしましょう。
加えて、ログイン履歴の確認も定期的に行い、なんどもログインに失敗しているような不審な痕跡がないかチェックすることも重要です。
この際、不正なログインを見分ける方法を関係者で共有しておくと、スムーズな対応ができます。
ネットワークカメラと同じネットワークに接続されているパソコンやスマートフォンには、ウイルス対策ソフトの導入が効果的です。
ウイルス対策ソフトは、許可のない第三者によるアクセスやウイルスが侵入するリスクを減らし、感染拡大を防げます。
同じネットワークに接続している端末が感染すると、芋づる式に感染拡大するため、被害を最小限に抑えるためにもウイルス対策ソフトは導入しておきましょう。
ネットワークカメラの安全性を確保するには、「セキュリティ性能が高い製品」を選ぶことも重要です。
チェックポイントの一つとして、米国の国防権限法であるNDAA(National Defense Authorization Act)に準拠しているかどうかが挙げられます。
NDAAとは、スパイ行為や情報漏洩などのリスクを防ぐためのセキュリティ保護に関するガイドラインを含む法律です。
NDAAに準拠したネットワークカメラは、厳格な基準をクリアしているため、ハッキングや不正アクセスなどのリスク軽減が可能です。
また、特定企業が製造した通信機器やサービスの使用を制限するなどの規定も盛り込まれています。
このように、購入段階から信頼性の高い製品を選ぶことが、長期的なセキュリティ対策に寄与します。
株式会社ファーストが取り扱っているネットワークカメラは、NDAAに準拠できる商品として開発されているものです。
カメラ本体に保存した映像を破棄する際は、確実にデータを消去しておかなければいけません。
ネットワークカメラを破棄する際は、たとえ画面上でデータを消していても、HDDに映像が残っていることもあります。
破棄したレコーダーから第三者がHDD内のデータを復元すると、社内情報が漏えいする可能性があります。
ネットワークカメラの破棄は専門の業者に依頼し、再生不能な状態にするのがおすすめです。
ネットワークカメラのセキュリティ対策は必須です。もしもおろそかにしていると、不正アクセスによる乗っ取りや、ウイルスによるデータ改ざんなど、さまざまなリスクが発生します。
今回ご紹介した11種類の対策方法をできるだけ多く実施し、堅牢なセキュリティを構築するのがおすすめです。
株式会社ファーストでは、防犯カメラの選定から設置・メンテナンスまで請け負っております。
最新のセキュリティ対策の構築も可能です。
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