
ネットワークセキュリティ 2025.05.16
企業に必要な10個のサーバーセキュリティ対策をご紹介|必要性についても解説
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ネットワークセキュリティ
企業を狙ったサイバー攻撃は、年々高度化・巧妙化しており、Wi-Fiルーターのセキュリティ対策も欠かせない課題となっています。
特に、初期設定のまま運用していると、情報漏洩や不正アクセスといった重大なリスクを招きかねません。
この記事では、企業に必要なWi-Fiルーターのセキュリティ対策について、基礎から具体策まで詳しく解説します。
目次
Wi-Fiルーターのセキュリティ対策は、企業が情報漏洩や不正アクセスを防ぐために必要不可欠です。
セキュリティ対策が不十分なルーターを使用していると、通信内容が傍受されたり、データが改ざんされたりして、企業の信頼失墜や大きな経済的損失を招くおそれがあります。
特に、古い暗号化方式を使い続けている場合、悪意ある第三者による攻撃を受けるリスクが高いです。
また、ファームウェア(内蔵されているプログラム)の更新を怠れば、既知の脆弱性が放置されたままとなり、サイバー攻撃の標的となる可能性もあります。
これらのリスクを避けるために、企業は最新のセキュリティ規格に対応したルーターを使用し、適切なネットワーク管理を行うことが重要です。
Wi-Fiルーターの安全性を高めるには、以下のような、基本的なセキュリティ対策を徹底することが求められます。
一つずつ解説していきます。
Wi-Fiネットワークにアクセスするためには、正しいSSID(Service Set Identifier)とパスワードの組み合わせが必要です。
SSIDはネットワークを識別する名称で、初期設定のままだとルーターのメーカーやモデルを特定されやすくなるため、独自の名称に変更しましょう。
パスワードには英数字や記号を組み合わせた複雑な文字列を使用することで、第三者の不正アクセスを防ぐ効果が高まります。
また、セキュリティ対策として、定期的にSSIDやパスワードの見直しを行うことも重要です。
Wi-Fiネットワークでは、通信内容を保護するために複数の暗号化方式が用意されています。
安全な接続環境を実現するためには、暗号化方式と認証方式の適切な組み合わせが重要です。
具体的には、無線ルーターと接続する端末がより高いセキュリティレベルに対応している方式を使用すると、不正アクセスや情報漏洩のリスクを減らせます。
最新の暗号化方式である「WPA3」は、従来のWPA2よりも強力なセキュリティ性能を持ち、データの盗聴や不正アクセスを防ぎます。
企業はWPA3などの最新技術を積極的に導入し、定期的にセキュリティ設定を見直すことで、ネットワーク全体の安全性を維持しましょう。
ここまでに紹介した内容は、あくまでも基本的なセキュリティ対策にすぎません。
サイバー攻撃の手口が高度化する昨今において、企業がWi-Fiルーターを安全に運用するには、複数の対策を組み合わせ、日々の運用の中で改善を続けていく必要があります。
ここからは、安全にWi-Fiルーターを使用するために必要な以下の8つのセキュリティ対策をご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
ネットワークセキュリティを保つためには、Wi-Fiルーターの設定を定期的にチェックする必要があります。
第三者が不正にルーターへアクセスし、設定を改ざんするといった事例も報告されています。
特にVPN機能やDDNS機能、外部からの管理画面アクセス設定が意図せず有効化されていないか注意しましょう。
これらの機能が有効なままだと、ルーターがサイバー攻撃の踏み台として利用されるリスクが高まるためです。
不審な設定を見つけた場合は、速やかにルーターを初期化したり、複雑なパスワードに変更したりといった対応が求められます。
Wi-Fiの通信を安全に保つためには、適切な暗号化方式の設定が欠かせません。
現在最も安全とされているのはWPA3であり、これに対応したルーターと端末の利用が推奨されます。
古い暗号化方式である「WEP」や「WPA」は既に脆弱性が確認されており、攻撃者によって簡単に突破される危険性があります。
ルーターがWPA3に対応していない場合は、最低でも2つ前の方式である「WPA2(AES)」を選ぶようにしましょう。
暗号化方式の設定は、ルーターの管理画面やパソコン、スマートフォンから簡単に設定が可能です。
適切な設定で、通信内容の盗聴や不正アクセスを効果的に防ぎましょう。
ルーターの管理画面にログインする際のユーザー名とパスワードは、初期設定から必ず変更しましょう。
初期設定の情報はインターネット上で広く公開されていることが多く、放置すると第三者による不正アクセスのリスクが高まります。
英大文字・小文字、数字、記号を組み合わせた強力なパスワードにして、攻撃者に突破されないようにしましょう。パスワード管理ツールの活用もおすすめです。
古いファームウェアを使い続けると、既知の脆弱性が残ったままとなり、サイバー攻撃の標的になる可能性があります。
ファームウェアを最新のバージョンにアップデートし、セキュリティリスクを軽減することが重要です。
なお、最新モデルのルーターには自動更新機能が搭載されているものも多く、設定さえしておけば手動での対応が不要です。
自動更新に対応していないルーターを使用している場合は、定期的にメーカーの公式サイトを確認し、最新のファームウェアを適用することが推奨されます。
Wi-Fiルーターのセキュリティ対策として、接続制限を設定し、特定の端末のみが接続できるようにする方法もあります。
例えば、MACアドレスフィルタリングを利用すると、事前に登録された端末以外のデバイスからのアクセスを自動的にブロックし、不正アクセスのリスクを防げます。
また、IPフィルタリングを活用すれば、特定のIPアドレスからのアクセスを制限でき、より効果的なアクセス管理が実現できるでしょう。
これらの設定を併用すると、ネットワークの安全性をさらに高められます。
自社を訪れたゲストにインターネット接続を提供する場合、Wi-Fiルーターの「ゲストポート機能」を活用しましょう。
この機能を利用すれば、社内ネットワークと分離した、来客者専用のネットワークを構築でき、セキュリティを保ちながら利便性も確保できます。
その結果、外部ユーザーによる社内情報や機密データへのアクセスを防止し、情報漏洩のリスクを減らせます。
また、ゲストポート機能はインターネット接続に限定した通信が可能なため、業務ネットワークへの干渉がない点も安心材料です。
近年のルーターはゲストポート機能が標準搭載されている機種も多く、比較的簡単に設定できるでしょう。
サポートが終了したルーターを使用している場合は、新しい機種への買い替えをおすすめします。
ルーターのメーカーサポートが終了すると、セキュリティ上の脆弱性が発見されても修正プログラムが提供されず、攻撃を受ける可能性が高まるためです。
定期的にサポート状況を確認し、終了している場合は買い替えを検討しましょう。
企業のネットワークセキュリティを強化するには、専用のセキュリティツールの導入が効果的です。
例えば、セキュリティソフトウェアを導入することで、ウイルス感染や不正アクセスを防止できます。
また、UTM(統合脅威管理)機能を備えたルーターを導入すれば、ファイアウォールやウイルス対策、侵入検知など複数のセキュリティ機能を一元的に管理できます。
UTMは、セキュリティ強化と同時にコストの最適化や運用の効率化も実現可能です。
詳しくは以下の記事もご参照ください。
UTMとは?機能やメリット、注意点、選び方をわかりやすくご紹介
Wi-Fiルーターのセキュリティ対策は、企業のネットワーク環境を安全に保つために欠かせません。
複数のセキュリティ対策を組み合わせて、不正アクセスや情報漏洩のリスクを軽減しましょう。
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