複合機のフィニッシャーとは?種類や具体的な機能などをわかりやすく解説

複合機・コピー機

複合機の導入を検討する際は、どんな機能が搭載されているかを事前に確認しておきたいと考える方も多いでしょう。
なかでも、複合機のフィニッシャーと呼ばれる機能が気になる方もいるかもしれません。

この記事では、複合機のフィニッシャーとは何か、具体的な機能をわかりやすく解説します。

あわせて、導入方法についても解説しますので、参考にしてください。

複合機のフィニッシャーとは

複合機フィニッシャー

複合機に搭載されているフィニッシャーとは、印刷後の用紙を自動でホチキス留めしてくれる機能のことです。
ホチキス留めには針あり、針なしの2つがあります。
なお、フィニッシャーは標準搭載されていることは少なく、オプションでの追加が必要です。

フィニッシャーを使えば、資料を印刷するたびに手作業でホチキス留めしなくても良いため、印刷業務の効率化につながると考えられます。

複合機のフィニッシャーの種類

複合機には、複合機の排紙箇所に取り付けるインナーフィニッシャーと、コピー機の横に外付けするサドルフィニッシャーの2つがあります
ここでは、それぞれの種類の特徴をご紹介します。

インナーフィニッシャー

インナーフィニッシャーは、複合機の内部にある紙が出力される部分に取り付けるタイプです。
後述しますが、ステープル(ホチキス留め)やパンチ穴あけ、ソート(ページの自動仕分け)といった機能に対応しています。

インナーフィニッシャーはサドルフィニッシャーに比べて小さく、複合機内部に取り付けるため、外側にスペースを取らずに設置できる点がメリットです。

価格も比較的リーズナブルで、閉じる枚数が少ない、あるいは印刷量がそれほど多くない企業に適しています。
ただし、大量の用紙を処理するには適しておらず、頻繁に使用すると故障リスクが高まる可能性があります。

サドルフィニッシャー

サドルフィニッシャーは複合機の横に外付けするタイプで、用紙にさまざまな加工ができるのが特徴です。
ホチキス留めはもちろん、コピー用紙を折ってから排紙する中綴じや中折りなど、製本機能も利用できるようになっています。そのため、プレゼン資料や小冊子の作成に便利です。

ただし、本格的な製本機能がある分、インナーフィニッシャーに比べて価格はやや高くなります。
また、外付けのため、設置スペースの確保が必要です。
分厚い書類にも対応しており、たくさん印刷できるため、月間5,000枚以上の印刷をするような企業に向いています。

複合機のフィニッシャーでできること

複合機のフィニッシャー

ここからは、複合機のフィニッシャーでできることとして、以下の6つをご紹介します。

  • ステープル
  • パンチ穴あけ
  • 中綴じ
  • 三つ折り・Z折り
  • ソート
  • インサーター

ステープル

ステープルはホチキス留めのことであり、フィニッシャーの代表的な機能の一つです。
印刷用紙の左上、左下、右上、右下などなどに斜め留めができるほか、左側・右側・上側それぞれに2本留めもできます。
すべて自動で処理されるため、資料作成を効率化できるのが魅力です。

なお、ステープルには、針ありと針なしの2種類があります。
針ありは金属の針で閉じるため、ページ数が多い資料に適しています。
一方で、針なしは用紙に圧力を加えて綴じる方式で、そのままシュレッダーにかけられるのがメリットです。
また、ホチキスの費用もかからないため経費削減にもつながるでしょう。

パンチ穴あけ

パンチはパンチャーやパンチユニットと呼ばれることもあり、出力された用紙に綴じ穴を開ける機能のことです。
書類をファイリングしたいときなどに重宝します。

手作業で穴を開けると位置がずれてしまうことがありますが、フィニッシャーを使えば常に同じ位置に穴を開けられ、整った仕上がりになります。
機種によっては、2穴・3穴・4穴などに対応しており、使用するファイルに応じて使い分けが可能です。

中綴じ

中綴じは針ありステープルの一つで、冊子やパンフレットなどのように、用紙を二つ折りにして中央をホチキスで留める製本方法です。
手作業では中央を正確に留めるのは難しいですが、フィニッシャーの中綴じ機能を使えば簡単に仕上げられます。

美しい冊子の作成を業者に頼むと費用がかかりますが、中綴じ機能を使えば社内で簡単に作成できるのもうれしいポイントです。
基本的には16ページ前後の薄い冊子に向いていますが、対応機種によっては最大60ページまで綴じられるものもあります。

三つ折り・Z折り

三つ折り・Z折りは用紙を自動で折る機能のことです。
二つ折り、内三つ折り、外三つ折り、中折り、Z折りなどさまざまな折り方に対応しています。
三つ折り印刷をすれば、封筒に入れる際も人の手で折る必要がなくなるため非常に便利です。

ダイレクトメールや請求書を大量に送る企業にとっては、業務効率化に大きく貢献する機能でしょう。

ソート

ソートは用紙の位置や向きを変えてくれる機能のことで、回転ソートとシフトソートの2つがあります。
例えば、20ページの資料を5部作成する場合、それぞれの部ごとに位置や向きを変えて排出されます。
そのため、印刷後の仕分け作業が不要になり、たくさんの資料を複数分用意しなければいけない企業などで大いに役立つでしょう。

インサーター

インサーターは印刷済みの表紙を冊子に自動で挿入する機能で、ポストインサーターとも呼ばれます。
この機能を使えば、冊子を作成してから手作業で表紙をつけなくて済むので便利です。。

複合機のフィニッシャーを導入するための選択肢

複合機のフィニッシャー

複合機のフィニッシャーを導入するためにはどのような選択肢があるのか、ここから以下の3つに着目して解説します。

● 複合機を入れ替える際にオプションでフィニッシャーを付ける
● 使っている複合機にフィニッシャーを取り付ける
● フィニッシャー付きの中古品を探して購入する

複合機を入れ替える際にオプションでフィニッシャーを付ける

まず知っておきたいのは、複合機のフィニッシャーはオプションになることです。
そのため、新品購入する場合は、新品の複合機にオプションをつけることになります。
新品であればより高性能なフィニッシャーが選べるうえ、印刷物の仕上がりや業務の効率化も期待できるでしょう。

また、リース契約を活用すれば初期費用を抑えて導入でき、コストの分散も可能です。
業者と相談しながら、自社の業務内容に合った仕様をじっくり選べるのもこの方法のメリットといえるでしょう。

複合機のリース契約とは?契約の種類やメリット、注意点、契約の流れを解説

使っている複合機にフィニッシャーを取り付ける

現在すでに複合機を使用している場合は、あとからフィニッシャーを追加する方法があります。
ただし、すべての機種がフィニッシャーに対応しているわけではなく、インナーフィニッシャーやサドルフィニッシャーのどちらにも非対応のケースもあります。

導入を検討する際は、必ずメーカーや販売店に対応状況を確認しましょう。

フィニッシャー付きの中古品を探して購入する

フィニッシャー付きの中古の複合機を購入すれば、比較的リーズナブルな金額で購入できます。
ただし、フィニッシャー付きの中古品は流通量が限られているため、希望の機種がすぐに見つかるとは限りません。
急いで導入したい場合には不向きです。

さらに、新品と比べてフィニッシャーの性能や耐久性が劣る可能性もあるため、必要な機能がしっかり備わっているかを事前に確認しておくことが大切です。

複合機にフィニッシャーを導入する際のポイント


複合機に搭載するフィニッシャーを選ぶ際は、「どのような機能が必要か」「どこまで予算が許容できるか」のバランスを考えることが大切です。
例えば、サドルフィニッシャーは多機能で大量印刷にも向いていますが、価格が約40万円以上と高額になるケースもあります。

一方で、ステープル機能に特化したインナーフィニッシャーは20万円台から導入可能なケースがあるものの、サイドフィニッシャーに比べると対応できる業務範囲が限られます。

月間の印刷枚数や綴じ方の種類など、フィニッシャーの機能が自社の運用状況に合っているかどうかを見極めることが重要です。
コストパフォーマンスを踏まえた、過不足のない機能を選びましょう。

機能が多すぎても使いこなせなければ意味がなく、逆に必要な機能が不足していれば業務効率が下がってしまいます。
フィニッシャーを選ぶ際には、慎重な検討が求められます。

適切な機種を見極めるのが難しい、選定で失敗したくない場合は、メーカー担当者やリース業者などに相談のうえ、自社に適したフィニッシャーを検討するのがおすすめです。

まとめ

用紙を自動でホチキス留めするフィニッシャーには、インナーフィニッシャーとサドルフィニッシャーの2つがあります。
インナーフィニッシャーは複合機の内部に取り付けるため、省スペースで比較的価格も手頃です。
サドルフィニッシャーは外付けでスペースを必要としますが、中綴じや折り加工など多機能で、大量印刷にも適しています。

新しく複合機を導入する際は、フィニッシャーをオプションで追加するのが一般的ですが、機種によっては使用中の複合機に後付けできる場合もあるため、メーカーや販売店へ確認してみましょう。

ファーストでは複合機とフィニッシャーを豊富に取りそろえています。
フィニッシャーの選び方や導入に関するご相談も歓迎していますので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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